お菓子のおもいで

小学校の頃、ただいまーと玄関を開けると、バニラとバターの甘ーい香り。 思わず顔がほころんだのを覚えています。

チョコスプレーのたくさん散りばめられたパウンドケーキ
バターたっぷりのマドレーヌ
シナモンの効いたかぼちゃのパイ
母のお菓子はどれも素朴で、あたたかみがあって、いつもわたしをホッとさせてくれました。

そんな私は、自然と、キッチンから材料をかき集めては、簡単なお菓子を作るようになりました。
もちろん、失敗することもしばしば…。
でもそんな時、父は決まってこう言うんです。
「ん~、おいしいね。また作ってよ!」
焦げたクッキーも、膨らみ損ねたスポンジも、香ばしいねだの、パンみたいで結構いけるよだの…。
必ずおいしいおいしいと言いながら平らげてくれました。
おかげで私は、次はもっとおいしいといってもらえるようにと、失敗にめげずにお菓子作りを続けてこられたというわけです。
思えばこれが私のお菓子作りの原点です。

誰かの喜ぶ顔を想像しながら作るお菓子、それは、間違いなく差し上げた方を幸せな気持ちにさせるでしょう。
そしてまた、そのお菓子は、作っている自分をも幸せにしてくれているのです。

プリムローズ 主宰 安藤 直美

主宰プロフィール

1993~1998年 アメリカカリフォルニア州にて夫の仕事の関係で駐在
ホームパーティ等で様々な種類のお菓子に挑戦、独学でレパートリーの幅を広げる
2011~2013年 カジュアルなイタリアンレストランでパティシエールとして勤務
おもに、ケーキデコレーションの技術を学ぶ。数々のワークショップを開催
2013年 国家資格 製菓衛生師の資格を取得
2014年 プリムローズとしての活動を開始
2014年 横浜市青葉区自宅キッチンスタジオにて「パティシエワークショップ」を開始する
2014年 フィリピンの銘工房「S.C.Vizcarra」の製品を輸入、取り扱いを開始
2014年 わんちゃんのためのバースデーケーキを開発
2015年 こどもお菓子教室(月謝制)を開講
2017年 多くのご要望により、わんちゃんのためのバースデーケーキの地方発送を始める
2020年 28才息子、25才娘。現在は夫と2人暮らし
神奈川県出身